Steamでいつごろかに気になっていたらしく(覚えてない)ウィッシュリストに入れていたらリリース&セールということで購入、一週間くらいでクリアでした! 13.4時間でクリアしてましたが、まぁこれは大量にあるバッドエンドはほぼ飛ばしてるとか、裁判中は早送りが常態化してたからだと思う。
買おうか迷っていたときのSteamの評価は「圧倒的に好評」で、低評価レビューもパッと見てなかったので、逆に怪しいのでは??? サクラという意味ではなく、こういうのは好きな人がまず買ってやるものだから、思ってたのと違う的低評価とか、操作性はかなり目をつぶれるとか、何かしらの下駄を履いたレビューかも~と思ったので。でも魔女裁判したかったので買いました。共犯だなぁ。この共犯ってつまり最後の最後で出たゴクチョー仲間だからって意味だったのか?
で、終わってみると想像より明るいエンドだったので、としかいクンの想像上のEDとイメージが私のなかでは逆でした。としかいクンはラストが……だし!
話の中では殺人事件とその犯人を多数決で決める(この辺がかなり魔女裁判らしい)裁判が繰り返し起こるだけなので、起こっている出来事はかなり陰惨だけど話の内容が陰鬱なだけではなく、むしろ絶望的な状況下でも絆が育まれていく明るい話だなぁと思いました。ラストもハッピーエンドだし!
〇システムのこと
・UIとか何とかはあんまり私は気にする方じゃないんですが、バッドエンド多すぎじゃないですか!? ニーアか? 最初いくつか見て、面倒になってほぼ無視してました。すみません。だってどうせバッドエンドなんだもん……。
バッドエンド回収した方がいいかもと思っているのでチャプター機能が欲しいです。
ずっと裁判できるので楽しい! 私はダンガンロンパの裁判中のミニゲームがだるいので……。捜査パートはさほどすることないけど情報収集しながら事件を整理してたわけじゃないですか。ヒロ編でカットされて、うおおいって思ったんですけど、議論から情報を探していくのは結構おもしろかったですね。特にアンアンちゃん死亡事件とか、自分が犯人だとしか思えないところをまくっていく流れになるのはうまいな~と思いました。
本当にどうでもいいけどみんな名前で覚えてるからアリサが苗字で呼ぶと、ちょっと待って誰になってしまったよ。ワハハ。
議論は超簡単ではないけど、捻ったことをするならヒントが入るから、そこまで詰まることはなかった。のですが。私はナノカ殺しのときにナノカを見たココの話がぜ~んぜんわからなくて、時間切れを二度繰り返して、総当たりするくらいならと諦めて攻略を見ました。資料、中身も説明されないからわからん! そのほかに詰まったところはないです。でも当てずっぽうっぽい選択はまぁまぁしてたよ。
ヒロの死に戻り二回目の裁判では議論中に魔法も使えておもしろかったですね。
〇ストーリーのこと
・処刑&魔女化4人(と被害者5人)だけだともったいないよね! もっかいできます! の死に戻り、頭いいなぁと思いました。なるほどそのためにヒロちゃんが即、死ぬわけなんだ。あのとき、多分みんなヒロちゃんが黒幕か……!? って思ったんじゃないかと思うんですけど。全然ほむらちゃんだったよね。やっぱりほむらちゃんだったよ。ヒロレイってほむマミに似てる気がしてきた。この人いつもほむマミの話してくる。
まぁそんなわけで、二周目は犯人と被害者にある程度の当たりが付いていました。特にノアは絶対に犯人で来るだろうな~と思っていたのに、処刑シーンのヒロノアに泣いちゃった。とても美しいシーンだったね。人間関係的にもエマ編での4人の絆がメインに描かれた流れと違って、ヒロ編ではノアやレイアの序盤にロストした人たちと絆がすごくよかった~~。多分ヒロレイが好きだと思う。ヒロノアかヒロレイかヒロエマか好みが分かれませんかね、このゲーム。ヒロノアはあのシーンはあの一周の美しさなんでね……レイアは最後までヒロくん!!! って元気にきてたじゃん。かわいいよね。
・みんな殺人事件を起こしたら効果的に魔法を使って証拠を隠滅したりアリバイや犯行時刻を誤魔化したりするのでトリッキーでおもしろい。ナノカはアリバイ作りに使ってなるほど、と思ったし、怪力は家の入れ替えが私もパッと浮かんでダイナミックな隠ぺい工作にわくわくしちゃいましたね。いや殺人事件なんだけど……まぁシェリーちゃんもわくわくしてたんで(それはしてた)。
一番とんでもない最悪の魔法の使い方は当然メルルによるナノカの死体隠しであろうとは思いますが、これメルルの魔法知ってたら他の裁判でもっと決め手に欠けただろうなぁ(足跡とか)と思ったので、ヒロ編で一番手でやられるのは順当だったのじゃ。しかしメルルはナノカの死体が処刑時に出てくることも見越していたんだよね? 何でわざわざ処刑台に置いたの? 多分ナノカの死体が後で見つかったらエマ処刑されてたと思うんですが。よくわからなかったよ。
個人的にはココの千里眼がメタ視点に発展したと思ったけど違った? エマ編で魔女化したときに自分の写真とか見てないよね? この辺の接続もちょっとよくわからなかった。
あとミリアの入れ替わりは犯行時にどう使われるのかわくわくしてたのに出てこなくて残念でした。と思ったところで、ミリアの入れ替わりはエマを庇ったので被害者の入れ替えがある意味ではトリックか……? と思ったり。
あとアリサがどちらでも終盤まできっちり生き残るのがちょっと意外でしたね。アリサがヒロインなのかも知れない。
これだけ陰惨な展開でも終わると全員に愛着が沸いているので、ハッピーエンドで良かったなぁ。
ところでメルルの魔法を見て、その情報があったら一回目の裁判もひっくり返るという展開にすることもできたのでは? 次回作とかでそういうの見たいです。えっダンロン3のアレも終盤でひっくり返るって? それはそう。それは……そうだよ……。
〇キャラクターのこと(好きな順)
・レイア
わりとポンコツの単なる目立ちたがり屋で可愛い。
初見で、これは絶対犯人になるなって思ったら即処刑されて、エマ編ではまぁそれだけだったわけなのですが、ヒロ編ではすごい良かった。最初の裁判で、探偵役が無理だから相棒役に切り替えたなコイツってヒロちゃんに思われてるのとか、アホで可愛い。愛嬌があるんだよな~~コイツ目立ちたいだけなんだって本質は最初からわかってるんだけど、でもみんなを見捨てたくないは本心でもあるし、なんとかしたいって気持ちもあって、なんだかんだヒロちゃんのいい相棒だったんだ。ヒロちゃんも最後にレイアの存在に救われていたって思ってたもんね。かわいいです。最初の処刑で誰も見ることなく魔女となったレイアが被害者となったときには、単にエマと合わせるためだけとは言え、王冠を被せてもらった死体のスチルがすごく良かった。
ヒロちゃんがノアの世話をするとストリートアーティストとして注目されないことによりレイアが生き残れるけど、そうするとハンナさんの殺意が沸いてしまうの、ままならない……。
・シェリーちゃん
シェリーちゃん……ちょっと人と心の持ちようが違いすぎてちょっと怪物的なメンタルを持っている、というわりにはハンナさんへの愛が深いのでやっぱり人なんだよなぁってしみじみ考えてます。シェリーちゃんはハンナさんが魔女になりたくない、人間で死にたいって言えば殺してもくれるし、処刑されるときに置いてかないでって言えば一緒に死んでくれる。愛が深い。
エマ編で魔女化しないで処刑されたときの、私たちのあいだに友情はあったって言うスチルも、火あぶりにされる魔女の処刑って感じのなかで言うからすごくグッと来ました。ややモンスターちっくな痛みがわからないというものを抱えながらも、友だちの痛みを蔑ろにする子ではない明るく元気なシェリーちゃんが好きなんだよね。
エンディングでもシェリハン強火だった。
・めるる
メルルおまええええええって最初は思った。でも魔女裁判の黒幕のくせにヒロ編で魔女殺しでサクッとマーゴに殺されて、おまえ……ってなってからわりと許しました。魔女化してサードアイが出てきたのも良かった。あと最終盤で魔女化していくのをほぼ業務のように治してハイ次って進んでたのもおもしろかった。
メルルは本当別に裏切ってあざ笑いたいとかそういう気持ちはなく、ただ大魔女様のためなら素でサイコパスちっくなことできるだけだし、大魔女様のためでもなければ別にそうしたいってわけでもないんだなぁ。地獄までお供しますって付いていったのがカッコよくて良かった。
・ヒロちゃん
全員を救いたいほむらちゃん。私は誰とも馴れ合わないわ……くらいのクールさでいこうとするのに、ノアみたいな子はほっとけないし、何だかんだ死に戻り一回くらいじゃ状況は把握できてないし、せっかくの魔法も終盤まで封印されてて上手くやれないところが可愛かったです。
ヒロ・エマ・ユキは歪だけど友情ではあったんですよね。ユキが最後まで人間を憎み切れなかったところがこの話のいいところだなと個人的には思うのでした。
・ノア
ヒロノアはエターナル。あそこのスチル本当に美しいですよね。水に沈んでいくノアと、ガラス越しに手を伸ばすヒロちゃんが……ヒロちゃんはストリートアーティストだから何? 規則は規則! という感覚だから、ノアは居心地良かったのかなぁ……。ノアはヒロちゃんがもしも本当に処刑されたらどう思ったのかなぁ。
・エマ
エマ編ではエマはいい子なんだって思ったのにヒロ編に入ってからはエマのこと疑わしく思ってすらいて(後ろにユキがいるだろってこともあるけど)、人間の感情って複雑ですね。エマの魔女化を見てDOD女神エンドが頭を過り……。
・他の子
みんなかわいい子です。
ナノカちゃんは姉妹の話が聞けて、あとお姉ちゃんも戻って良かった。マーゴのモノマネはうまくトリックに生きててよかった。マーゴがメルルを殺したのってもしやヒロちゃんが殺されなかったことからマーゴが看守にやられて、そこでメルルが治療してくれたことが関係するんだろうか。ココの千里眼はトリックに使いにくいから、マーゴの殺人への凶器提供に収まったのかなぁ。アンアンちゃんはミリア、ノアとべったりになるのがメンタルの弱さってことなのか~結局ミリアが一番精神安定してた感じがありますね。
みんな愛すべき少女たちだ~と思ったので、本当にハピエンで良かった。私はプロモーション見てないんでよく知らないんですけど、プレイヤーを共犯者とか言ってたりしているので、そういう言い方をされるような嫌な話ではなくむしろ救いのある話だと思う……。
魔女裁判とかやってるやつはやばい! みたいなゲームではないんだぞって主張した方がいいような、でもそれだとオチが見えてしまうのか……!? みたいなむずかしさがあるのかもですね。魔法少女まどか☆マギカより全然明るい話で良かったよ!